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9月28日 ~石巻にて~

今日は、石巻での図書館設置の打ち合わせ。
午前中に石巻専修大学の近くにある、
「トゥモロービジネスタウン」に建設された仮設住宅群にお伺い。

ここは、石巻市内でも最大規模の仮設住宅の設置エリアです。
名前が示す通り、もともとはビジネス誘致が目的でしたが、
今回の震災により、空いている区画は全て仮設住宅が設置されました


かなり広大な敷地の中にいくつもの仮設住宅エリアが
存在しています。色のついているエリアは全て仮設住宅を設置した
区画になります。

上記を見ればわかるとおり、仮設住宅の区画の大きさは
様々で、人がたくさん集まるエリアもあれば、
ごく少数の仮設住宅が建つエリアもあります。

ここで問題になるのは、
仮設住宅の規模により
自治組織の発達するスピード、
支援(炊き出しやイベント)の有無、
集会所の利用状況などが大きく変わる事です。

イベントなどを開催したい主催者やボランティアさんは、
当然、人の集まる規模の大きな仮設住宅群や集会所で
開催します。
「じゃあ、みんな規模の大きな集会所のイベントに参加すれば?」
と思うかもしれませんが、回覧板や、情報伝達が無い
状況の中、どの集会所でイベントや支援が行われるという
情報は、とても入りづらいものです。

個人情報ということもあり、
隣近所に住んでいる方の名前も分からない状況の中です。

その中で、図書館というものを設置する為には、
自治組織の存在は不可欠です。
しかし、今回設置を検討している集会所エリアの方々は、
一度顔合わせをした後、会合は開催されていないようです。
それは無関心という事ではないのです。
「何を話して良いかわからない…」
「何をすれば良いのかわからない…」
住民の方の本音です。
行政の方がそれらをサポートする事はありません…

ですので、今回の「図書館設置」ということを、
皆さんが集まるきっかけとして使って頂き、
地域コミュニティの醸成につながれば何よりです。

たまたま、カギが開いていた別のエリアの集会所では、
地域の方々が集まって会合を開いていました。
このエリアも自治組織はまだできていないものの、
少しずつ、人が集まるようになってきたようです。

ちゃっかりお邪魔して、
どのように集会所を活用しているかなど、
お話を伺わせて頂きました。
お菓子もごちそうさまでした…


ちなみに、ここにある仮設住宅のほとんどで、上記のように
天井にテープの貼ってある仮設住宅を見る事が出来ます。
すきま風が入りとても寒いので、テープを貼って風をしのいでいるのです。
建設業者さんもきっと急いで作ったせいもあるかもしれませんが、
ここは東北地方です。
10月3日の予想最低気温は5度です。
当然、冬の寒さはかなり厳しいものです。。。

その後、継続的に支援活動を続けている、
石巻ボランティアベース絆にお邪魔し、
ヒューマンシールド神戸の吉村さんたちと、
今後の展開についての話し合い。

すいません吉村さん、写真借りました…
ここには多くのボランティアの方が滞在し、それぞれの活動を
それぞれの手法で行いつつも、
共同での支援や、情報の共有などを行っています。
被災地でのカーシェアリングや、コミュニティレストランの開設、
仮設住宅での手仕事支援プロジェクトなど、
本当に多くの提案にふれる事が出来ました。

震災から6カ月以上が経過し、
支援の手も少しずつ細くなります。
当然、現地で頑張っているボランティアさんへの支援も
徐々に減りつつある中、どのように継続していくか、
とても重要な時期に差し掛かってきています。

私たちの活動も、
多くの方とのつながりの中で生まれるものです。
被災地で頑張って、その中で得られる彼らの活きた情報は、
私たちの活動に不可欠なものでもあります。

今後は、彼らの活動も時折紹介させて頂きたいと思います。
もし、皆様が興味をもたれるようでしたら、
是非、支援を検討してみてください。

リクエストのありがたさ

石巻市にある、仮設住宅内への図書館設置は、
10月初旬~中旬になりそうです。
来週水曜日にお伺いし、現地の責任者になって頂く方と、
お打ち合わせをさせて頂きます。

仮設住宅を取り巻く環境は人の手により変化しています。
でも、自然の力は人の手の及ぶものではありません。

知人よりの情報ですが、

先日の台風15号の影響による街中の冠水は結構ひどかったようです。
石巻市街から牡鹿半島へ向かう道もすっかり水没しています。
崩落していた牡鹿半島への道路も、
昨日ようやく確保されたようです。

台風でなくても、大潮の時期になると冠水してしまいますが…
今でも、石巻市内は70cm、
牡鹿半島は場所によっては1m以上、地盤が沈下している為
潮が満ちる夕方になると、
いまだに冠水する場所も多いのです。

今回設置する場所は、この写真の場所から車で5分程度。
仮設住宅のいくつかは雨漏りがひどかったようです。
緊急時とは言え、急ぎで建てたツケは結局被災者が担います。

そんな状況下でも、
地域の方は、地域の環境を変えようと努力しています。

来週の現地調査では、3ヶ所を回る予定。
すべて、図書館を建てて欲しいという、
地域の方のリクエストがあったところです。

雨漏りがあっても、冠水しても、不便でも、
ただ不満を述べるだけでなく、
自分たちで改善しようとする彼らの意欲は素晴しいものです。
一緒にいる自分たちが圧倒されます。

リクエストに応える事で、
自分たちも得られるものがあります。
せっかく頂いたリクエストです。
有り難く受け取り、必ず期待に応えます。

石巻市~仮設住宅建設状況~

 

いきなり、何のファイル?と思われるかもしれませんが、
上記は石巻市に建設された仮設住宅の一覧です。
9月10日までに約7300戸が建設されました。
うち、集会所があるのは38施設
談話室は56施設。

私たちが設置出来た図書館は、
石巻市内・・・3ヶ所
東松島市・・・1か所
大船渡市・・・1か所
亘理町 ・・・2か所

あらためて、被害の大きさを実感します。
勿論、全部の施設に設置するのは無理でしょうし、
全ての場所にニーズがあるわけでもありません。

一つの街に、
これだけの仮設住宅が建てられている状況の中、
これだけ多くの家族が、家や大切なものを失ってしまった中、 
自分たちの出来る事は本当にわずかなんだ、と
文字通り「痛感」します。

現在は、石巻市の地図に、仮設住宅の設置個所を
マーキングしています。
これだけ多くの仮設住宅が建設されている以上、
また、被災から期間が経過していく中で、
意味のある図書館を設置できるためにも、
今後は一つの図書館が出来るだけ広いエリアの方に
利用していただける場所を特定し、
設置を進めていく必要があります。

勿論、地域の方の協力が不可欠でもあります。
これからも、現地の方と直接お話しさせて頂き、
小さくても、わずかでも、よろこんで頂ける、
必要とされる図書館を設置したいと思います。

まずは、お話を頂いた、トゥモロービジネスタウンに…

9月17日~皆さまに感謝です~

活動資金の支援を頂きました!
キリヤマタエコさま
イマイマサカズさま
商品券の支援を頂きました!
さいたま市 山下 宏さま

石巻市にある「トゥモロービジネスタウン」。
もともとは、産業集積のビジネス用地でしたが、今回の
震災により、仮設住宅が多く建てられています。

仮設住宅は、空いている土地に建てますが、
空き土地の大きさにより、規模は異なります。
最近は、その規模による、支援の「差」が
出ています。
イベントの開催や、自治組織の規模の差、
様々なところにその「差」が顕著に出ます。

今回は、比較的規模の小さい仮設住宅の集会所に
図書館を建てて欲しいとの打診を頂きました。

大きなエリアに大きな図書館を建てるのも勿論良いと思いますが、
小さなエリアだからこそ、自慢できる施設があっても良いかな、
とも思います。

その為にも、是非とも地域の方に喜んでいただける
図書館を設置させて頂ければと思います。
まずは、来週にでも現地に伺い、住民の方への
ヒアリングを行います。。。

先日、みんなのとしょかんを取材して頂いた、
「日経ビジネスアソシエ」さま。
実は、その後の被災地での図書館の取材をして頂き
10月4日号であらためて紹介していただける事に

今度は、1ページ丸ごと掲載していただいています。
ちなみに、取材をして頂いた記者さんは、
現地で活動写真(無声映画)の上映会も手配していただき、
非常に喜ばれていました!
記事の掲載も、上映会も
本当にありがとうございます。
間もなく発売されるので、
良かったらご覧ください。。。

また、先日事務所に
「一隅を照らす運動」様より郵送物が。
中には
「きらめき」という会報誌が。

天台宗さんが、全国の檀家さんに配信している会報誌だそうです。


こちらにも「みんなのとしょかん」の取り組みが、2ページにわたって
紹介されていました。

多くの方の支援をもとに活動をさせて頂き、
その活動を新聞、会報誌、雑誌、ラジオ、テレビと
本当に多くのメディアが取り上げて頂きました。
その結果、さらに多くの方に興味を持って頂き、
様々なお力添えを頂く事が出来ています。

そして、この活動が少しずつ被災地にも広がり、
現地からのリクエストも多く頂けるように
なりました。

この循環があるから、新たな図書館の設置を
進める事が出来ます。

支援されている全ての方。
ご紹介いただけるメディアの方々。
設置の場所をご紹介いただけるボランティアの方々・。
図書館というものに興味を持って頂き、
誘致するために管理チームを作ろうと努力して頂ける地元の皆様。

本当に全ての皆さまに感謝申し上げます。
このお礼はひとつでも多くの
「みんなのとしょかん」を設置する事で
お返しできるように努力いたします…

9月14日までの動き~ニュースの反応、亘理町、様々な支援~

今日は、東松島市~石巻市~亘理町と移動し、
今までに設置した図書館の視察&ヒアリング。

東松島市には、「みんなのとしょかん」の趣旨に賛同していただいている、
「一隅を照らす運動」さんが視察に。
図書館の設置には費用がかかる、という話に真摯に耳を
傾けて戴き、多額の支援金を用意していただきました。

目録も頂きました。
日本財団さま、三菱商事さまと共に
強力な支援をして頂いている「天台宗、一隅を照らす運動」さま。
地域のコミュニティの醸成に多大な力添えを頂いています。
また、栃木県内の天台宗の青年部の方々には、
図書館の設置や事前の仕分けにも積極的に
協力していただいています。
本当にありがとうございます。
金額が多くて、緊張していたのか、
来られた方々の写真を撮り忘れてしまいました。
反省です…

その後、
亘理町へ移動し、先日設置したばかりの図書館を視察。
ここでは、「Wish」というチャリティーイベントを開催され、
その収益と、さらに当日の募金を
「みんなのとしょかん」に支援して頂いた、
「㈱プランニング・インターナショナル」様と合流。
絵本や図書カード、支援金をお預かりいたしました。

東日本応援プロジェクト
Wish
Charity Concert Vol.3
http://www.pi-corp.co.jp/event/002.html


今回は、ちゃんと撮りました!

当日のDVDを拝見しましたが、ものすごく感動的なライブでした!!
このようなイベントが私たちの活動を支援していただけた、という事が
何より嬉しく思います。

早速、お預かりした図書カードを持って
亘理町の書店へ。
手芸関係、家庭菜園、料理関係などの専門書と
高校生向けのケータイ小説など、
ニーズのあった書籍を購入し、早速図書館に並べました。

並べた5分後には2人の女性が手にとって読まれていました。
今回のチャリティーイベントを企画して頂いた皆様、
ご参加頂いた皆様、
本当にありがとうございます。


設置してまだ日がない為、一日の来場者はまだ多くはありません。
無理せず、少しずつ、地域の方に必要とされる
図書館になって欲しいと思います。


NHKさんのニュース、録画したものを昨日見ました。。。

こちらのニュースは関東地方のみの放送だったのですが、
NHKさんのご尽力により、
宮城県でも放送してくれる事になりました。
近日中に放送されます。
こちらの地域で放送してくれるのはもちろんですが、
地域の方に見ていただけるのは一番嬉しい事です。
NHK宇都宮放送局の本庄さん、本当にありがとうございました。

9月8日の動き~亘理町としょかん設置、東松島~

今日は宮城県亘理町に、「みんなのとしょかん」7館目の設置。
設置場所は、公共仮設ゾーンの第3集会所
先日に引き続き、NHKさんが同行取材。

今回は
本棚6台、
書籍3000冊
備品一式
ホワイトボード
回覧板48セット
ポスター
等を支援させて頂きました。

さすがに、7館目ともなると、流れが出来ていて、
以前の半分程度の時間で設置が出来るようになりました。
耐震補強に関しては、その施設ごとに補強方法が異なるので、
少し手間がかかるものの、
全体で2時間30分で設置完了。
事前の仕分けに感謝です。


これからこの集会所を運営される「ふれあい集会所」のみなさんと
亘理町の職員さん。
今後の自主的な運営を担う、コミュニティの中心となっていくであろう
方々です。

今回の設営を手伝って頂いた、
足利青年会議所のメンバー&OBのみなさま、
栃木県天台仏教青年会のみなさまです。
毎回にわたる継続的なサポートに心から感謝です。
本当にありがとうございます!

その後、以前に設置したモデルの取材という事で、
リクエストされていた本を持って、
東松島の「ひまわり集会所」へ移動。

色々とお騒がせしました…

取材の合間に、しみじみと周囲を見渡すと、以前よりも
さらに進化した集会所になっていました。

なんと屋根がビオトープ(屋上庭園、室温の安定化に効果あり)に!
1日1回自動で散水する設備までついていました。
やはり、地域の中心に精力的に動く「人」が いると、
自然とさまざまなものや仕組みが集まります。
単なる支援の枠を超え、魅力ある地域づくりを目指している姿勢に、
心から感動します。

でも、一番感動するのは下の光景です。

夕暮れ時に、子どもたちが集まって遊んでいる。
当たり前の光景の様ですが、
他に広い場所が無いので、仮設住宅の道路上で遊ぶ彼ら、
車が来たときに注意するのは、手前にいる周囲の大人たち。
自分の子でも他人の子でも関係なく、
面倒を見、注意し、時には叱る。

以前は当たり前にあったのに、今は見る事が少なくなってしまった、
地域のコミュニティの姿です。

ここに住む人たちは、家や家財道具、仕事、場合によっては大切な人まで、
失っています。
そのような人たちが、もう一度前を向いて暮らしていくためには、
地域のつながりはとても大切な存在でもあります。

近所の方が子どもの面倒を見てくれる。
病気がちなお隣さんの様子を伺う。
不足なものを貸し借りする。

そんな事が日常としてある光景は、
とても懐かしく、あたたかいものです。

今回もお邪魔させていただき、
元気を頂く事が出来ました。

設置させて頂いた亘理町「ふれあい集会所」の、みなさま、
取材を受けて頂いた東松島市「ひまわり集会所」のみなさま、
取材をして頂いたNHKのみなさま、
本当にありがとうございました。

9月5日までの動き~収録・仕分け~

最近は、少しバタバタと忙しかったのですが、その合間を縫って、
先日、お話を頂いていたNHKさんの取材が始まりました。
まずは、ラジオの収録でウォーミングアップ…
と言いつつも緊張していたのでしょうか、写真を撮るのを
すっかり忘れていました。
ちなみに、NHKのFMで6日の夕方に地元(栃木県)のみ
放送されるそうです。

そして今日は、テレビの収録。
まずは本棚の支援などで日ごろお世話になっている
建築・浦山さまと東建ビルダーさまで収録。

急な依頼を受けて頂きありがとうございます。
本当にお疲れ様でした。

その後は、夜から会社で仕分け。
今日は青年会議所のメンバーの他に、
栃木県天台仏教青年会の皆様もお手伝いに。

そんな姿も勿論収録…

肉体労働の上に、精神的なプレッシャーまであって
大変疲れたと思います。
ご協力頂いた皆様に心から感謝です。

おかげさまで、8日に持っていく準備の7割程度まで整いました。
遅くまで、お手伝いを頂いた皆様。
本当にありがとうございました。 

小説・専門書はほぼすべての在庫を今回の設置で使ってしまいます。
あらためて募集したいと思います。