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コミュニティとの距離感

石巻での物件探しの後に、東松島市へ。
リクエストをいただいた本を届けると同時に、
「ハロウィンパーティ―」で使う、子どもたちへのちょっとした
プレゼントをお届けに。

やっぱりくじ引きです。
ハロウィンにくじ引きというのはセンスが無い感じがしますが、
物資の関係上、勘弁していただきます。

リクエストで頂いていた本は、
「折り紙の本」
「手芸の本」
「タニタの社員食堂」
など。

実用的な本のリクエストがかなり増えました。
やはり、生活のステージが少しずつ変わってきているのでしょう。

そんな集会所の入り口には

ホラ吹き大会・・・
何ですかこれ?

よく見てみると、景品がついてます。
この景品は、地元のお寺さんが支援物資を集めたものです。

結構、色々な意味で興味深いイベントです。
ただ配る事はしない。
とても重要な事です。

いつまでも物資をただ受け取るという事ではなく、
何かのアクションの対価として物資を預かる。
単なる施しではない、その行動はこれからの時期に、
とても大切なことです。

震災から半年が過ぎ、
支援の人も物資も目に見えて減っています。
これから迎える東北という冬の寒さの厳しい地域で、
すきま風の入る仮設住宅。
支援はまだまだ必要です。

しかし、支援をする側にとって、
いつまで続けるのか、
その終わりが分からない、もしくは支援の効果が
分かりづらい事を継続する事も大変な事です。

地域の方が少しずつ自立していく姿を見せる。
その中で、自立する上でこれが足りない、という具体的なメッセージを伝える。
そしてそのメッセージが変化していく事で、
地域が少しづつではあっても復興に向かっている事を
感じる事が出来る。

私たちの仕事は、ただ支援する事ではなく、
図書館というコミュニティを促進するツールを活用する中で、
今の被災地の状況を定期的に多くの方に伝える事だと思います。

その情報は、あくまでも特定の個人の利益に繋がるものでは
ならないと思います。
だからこそ、適度な距離感を持つ必要はあります。
入り込み過ぎず、
離れ過ぎず、
冷静な視点を持ちつつも、地域にとって必要とされる活動を
考えて発信していきたいと思います。


集会所では、寺子屋が始まりました。
仮設住宅に移り、生活環境が変化する事で、
勉強に集中できなくなり、成績の落ちる子どもが
増えているそうです。

半年前と今では必要とされる支援は異なります。
その状況にならないと分からない問題も出てきます。

今起こっている問題、
このような情報もしっかり伝えていくことで、
もしかしたら、その知識を有している人がこの記事を
見る事で、今できる支援を考える事が出来るかもしれません。

そうあれば嬉しいです。

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