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学べるとしょかんを

みんなのとしょかん、代表の川端です。
少し長文になります。

現在、みんなのとしょかんでは設置した各地のとしょかんを拠点とした、学習支援活動の準備を進めています。
現在、各関係団体と協議の上、ご指導を頂きながら準備を進めている段階ですが、基本的にはタブレットPC等を活用し、首都圏の学習塾と連携したオンラインでの学習支援と、現地としょかんでのグループ講習の双方を取り入れた取り組みになると思います。

現在、被災地や過疎地で学習支援を行う団体と、定期的に意見交換をしていますが、
被災地や過疎地の一部地域の学習環境は、
本当に厳しい状況です。

もちろんすべての子どもがそうではありません。
成績も良く、本当に頑張っている子ども達もいます。

ただし、過疎地や被災された地域、特に町から遠く離れるほど、厳しい学習環境に置かれている子どもが増えているのは事実です。

震災直後は、仮設住宅や各地で学習支援活動が行われました。
それは学習環境の厳しかった当時、とても有り難いものでした。経済的な事情からも、そのほとんどは無償で行われ、被災の少ない地域の子どもたちへも支援の手が差し伸べられました。
その結果、地元で学習塾などを営んでいた方は、
無償で支援を行う団体に生徒を取られ、
結果、一部の地区では塾をたたむところもありました。

震災から3年以上が過ぎた今、
学習支援を行った団体の多くが手を引きました。
今も頑張って教育に力を入れている団体もありますが、
広い地域の全てをカバーすることは困難です。。

後に残ったのは、学習支援の空白区です。
もちろんそれだけが原因ではなく、
塾などを再開しようにも、子どもたちの数が少なくて、
採算が採れないのも事実です。

過疎の地域では、塾などは少なく、
隣町にある塾へ、お母さんが30~40分以上かけて送り、
とは言え家に戻ることも出来ないので、
そのまま迎えの時間まで待っている、
ということもしばしばあります。
もちろん、それが出来ないが故に塾などに通えない子も存在します。

被災された地域や、過疎が進む地域。
消滅する可能性も指摘される中、
それでも未来を描けるにはどうしたらよいのか、、
そこには、未来の担い手となる子ども達の
学びたいという意欲、問題を解決する力の向上は不可欠です。

誤解の無いように言えば、
学校教育をないがしろにするつもりもなければ、
塾で学ぶ事が良い、とも思っていません。
私自身、学業偏重な人間でもありません。

ただ、
過疎地だからとか、被災地だからという地理的な要因、
指導者の不足といった、人的な要因によって、
学ぶ意欲がありながらも学べない、
という状況は改善したいのです。

とは言え、教育、というものは考え方も、取り組みも様々であり、どのような形が、いまの地域に合うのか、
十分に検討する必要があります。

もし、皆様方の中で
「こういうやり方はどうだろう?」
「こんなところに力を入れてみたら?」
という情報やご意見があれば是非とも頂きたいと思っています。
また、協力して頂ける方も随時募集しています。
専門の方のご意見も募集しています。

としょかんとは何かをしてみよう、と思えるきっかけになる場所だと思っていますし、何かを生み出せる場所だと思っています。
地域の居場所となっているとしょかんで、地域の未来を描くお手伝いが出来たら、と思います。
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長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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